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【コラム】不況入社、低求人倍率に「ゆとり教育世代」は耐えられるか?
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【「不況」で「低求人」の今に】
2008年春~夏、1万2000円前後で推移していた日経平均株価は、同年10月に8000円台に、現在も7000円~8000円台で推移しています。また、リクルートが4月13日に発表した2010年の大卒求人倍率は、1.62倍で昨年の2.14倍から激減・悪化したことになります。リーマンショック以降、このような数字を出す必要もないのでしょうが、言う間でもなく「不況」、言う間でもなく「低求人」です。
【過去の不況を乗り越えた当時の学生、ゆとり世代は超えられるか】
「平成不況」と呼ばれる1992年頃からの株価暴落に始まる大不況の時代がありました。金融機関の不良債権問題(因みにこの頃、都市銀行は11行ありました。現在、数はその半分、当時と同じ名称の都市銀行は一つも存在していません)はじめ、経済・社会への影響は大きく、勿論、求人も激減しました。山一證券、北海道拓殖銀行の破綻劇、現在話題になるような内定取り消し、内定企業の倒産もあった時代です。
よくよく考えてみれば、不況に低求人、内定凍結に内定取り消しは過去にもあったとこです。当時の学生たち、つまり現在の35歳前後(アラサーティファイブ)は、その谷を何とか乗り越えてきました。入社後もコスト削減の嵐、取引先の業績低迷による辛い営業、時には社内のリストラの様子を目の当たりにすることもありました。だからこそ、懸命に景気回復を牽引すべく身を投じることができたはずです。また別の視点から見れば、苦しい就職活動や不況期の新入社員の経験を持つ人が、懸命に勤め、自ら率先して創意工夫したからこそ景気回復を実現したとも言えるのではないでしょうか。
そのように考えれば、現在就職活動を行う学生さんたちも、この不況や低求人を何とか乗り越え、自ら、そして社会成長の糧へと還元してくれると期待ができます。
しかし、過去の不況を乗り越えた学生との大きな違いがあります。現在就職活動を行う学生さんたちは、「ゆとり世代教育」であると言うことです。
【ゆとり教育世代へのOJTと新入社員研修、フォローアップ研修】
ゆとり教育とは、詰め込み学習を縮小した教育の実施のことを意味します(政府公表等を参考に要約)。1989年の学習指導要領の全部改正により1992年度から実施したので、現在の満23歳以下の社会人、学生はゆとり教育を受けてきたことになります。
先述のように、ゆとり教育とは「詰め込み学習を縮小した教育」のこと。ゆっくり、じっくり考える力に確かに長ける半面、社会人としての基本的な振る舞い、業界知識など、特にスピード重視のビジネスの世界では、詰め込まなくては始まらない部分も多いものです。その対応には少し難度が高いようです。
研修講師として仕事をしていると、少しオーバーかもしれませんが、ゆとり世代は、
・詰め込みをプレッシャーと感じる
・競争することを悪いことととらえる
・プレッシャーをエネルギーに変えることに慣れていない
・総じて『ストレス耐性』に弱い
といった傾向が見られます。
不況期に就職活動をする学生も然ることながら、何とか就職にたどり着いた今年、来年の新入社員には、ゆとり教育で醸成された人格、価値観、思考方法などを加味して、これまでと違ったOJTや新入社員研修やフォローアップ研修が必要なようです。
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