トピックス・インフォメーション
【新規事業&マーケティング ストーリー】こういう「電子書籍出版的なプラットフォーム」を本当に創ったら!<1:コンセプト立案編>「この時代に・・・」
はじめに(毎回掲載)
私たち、ヒューマンマネージコンサルティング株式会社では、コンサルティング事業、研修事業に続き、新たな事業の立ち上げを検討しています。私たちが考える新規事業とは、“これまでにない”、“他社さんにはない”=つまり、『ありきたりではない優位化・差別化された事業』でありたいと考えており、また、それを具体的に実行するためのマーケティングも同様に優位化・差別化されたものでありたい考えています(新規事業・マーケティングを考えるのでれば当然ですが)。そして何よりも、今この瞬間も将来も『社会のニーズに応えるビジネス』を立ち上げ続けて行きたいと考えています。
ここでは、私たち、ヒューマンマネージコンサルティング株式会社が立案中の自社の新規事業について、その検討経緯や結果をストーリー仕立てで掲載しています。どの新規事業にも言えることですが、自分(達)の力でできることは限られており、実現のために多くの方の協力が必要になります。この企画にご賛同いただけるのであれば、皆様のさまざまなノウハウや強みを活かされたご協力・ご協賛をいただければ幸いです。
こういう「電子書籍出版的なプラットフォーム」を本当に創ったら!<1.コンセプト編>「この時代に・・・」
この検討の背景
インターネットが一般に普及してから20年
「一般に普及」のタイミングをどこと捉えるかの解釈は多様でしょうが、Windows95の出現は大きく一般に普及する契機であったと言えるのではないでしょうか。以降、現在までの20年間で試行錯誤・仮説検証しながらテクノロジーも使い方も随分と進化したことは言うまでもありません。誰しもが知識、情報、アイディア、経験を簡単に発信することができるようになり、広く拡散し、また受け手との双方向のやり取り(インタラクティブ)や、更には多数の結び付き(ネットワーク)が拡大したことで、個々人に分断していた知識、情報、アイディア、経験が結び付くことで、また新たな磨きの掛かった知識、情報、アイディア、経験に育って行く状態(社会全体で広範に起こる「集合知」や「SECIモデル」)が生まれました。
「拡散」を活かした『上手な収束』が今後の課題
『①誰でも』『②いつでも』『③何でも・どのレベルでも』知識、情報、アイディア、経験を拡散することができたものの、同時に『情報過多』や『玉石混合』と呼ばれる現象(情報などの流通がが膨大で、選び方に迷う現象)も生じたことも確かです。googleやSNS、これまでのキュレーションサイトによって、ニーズにマッチして情報などを絞り込むテクノロジーやサイトの形成はなされてきたものの、これからの課題は、拡散したビックデータに埋没せず、ビックデータから「ニーズにマッチした知識、情報、アイディア、経験をまとめ・整理して、絞り込み、更には評価して、ベストを選択する」=『収束』にどのように取り組んで行くかであり、情報ビジネスの側では、この『収束』を手助けする取り組みが求められているのではないでしょうか。
これからは、大きなビックデータ(社会的データベース)を創り続けることも大切、また同時に、それに追いつく『収束』の精度を高めるテクノロジーも含めた仕組みを創って行くことも大切ということです。
ニーズに即した「収束」までのカバーが今後のカギ
『収束』を手助けできるのは『テクノロジー』と『人』
社会に拡散するさまざまな知識、情報、アイディア、経験の「収束」を手助けできるのは、やはり『テクノロジー』と『人』(ここで言う「人」とは、人が知識、情報、アイディア、経験を整理して、まとめ・絞り込み、更には評価して、ベストを選択することを「人の目、人力」で行うこと)で、このテクノロジーと人を2大基軸とした仕組み=プラットフォームを創ることが必要となります。勿論、これまでも検索技術を活用したり、QAサイト、SNS、そして、キュレーションサイトに代表されるプラットフォームによって、収束を図る取り組みはなされて来ました。しかし、『それでも、まだ、どうも・・・・』というのが率直なところです。この違和感、なぜでしょうか?
「それでも、まだ、どうも・・・」の理由(1):拡散・収束を一気通貫してできるプラットフォームがない(少ない?)
社会の『さまざまな知識、情報、アイディア、経験を「たくさん出す」=拡散』と『ニーズに沿って「集める」「整理する・まとめる」「絞り込む・評価・選択する」=収束』の拡散・収束の一連のプロセスを『ワンストップで』『一気通貫して』できるプラットフォームなるものがなく、例えば、『「拡散」は、アマチュア・インディーズのブログやYouTube、SNSのさまざまな投稿、プロであればニュースサイトやAllAboutのような投稿』、『「集める」はgoogleに代表される検索』、『「整理する・まとめる」は、NAVERまとめに代表される各種のキュレーションサイト」、『「絞り込む・評価する・選択する」は、評価や口コミのサイト、「いいね」などのプラグイン』、これらのプロセスが完全に分断していてはサイトの目的につながらないので、どこかが完全に欠如することはないにしても、サイトによってプロセスの「この部分は十分だが、この部分はどうも・・・」という濃淡が出てしまい、決して、一気通貫とまでは言いきれないサイトがほとんどではないでしょうか。
「それでも、まだ、どうも・・・」の理由(2):リンクの紹介や寄せ集めに過ぎない+著作権の壁
QAサイトやキュレーションサイトは、ニーズに即して「整理する・まとめる」と言う点では大変に秀逸です(もともとこの目的を目指しているので、当たり前と言えば当たり前ですが)。但し、利用勝手から言えば、まだリンクの寄せ集めであり、ワンクリック余計な手間が入ってしまいます。SNSなどでも自分以外の知識、情報、アイディア、経験を示すには、同様の手間が入ってしまいます。
このことは、著作権という「守るべきこと」がある以上、しかたがないことですが、このしかたのないことを何とか打破した「便利なサイト・プラットフォーム」を創ることはできないでしょうか。
こういうコンセプトの「プラットフォーム」はいかがでしょうか?
著作権を、本人の合意のもと放棄したブログやSNSのサイトがあったら良いのに・・・
「書いたら、その時に書いた人に著作権発生!」。このルール(というか法律ですが)の万人統一の適用が本当に正しいのかどうか、ニーズに即した収束を図るためには、この辺の固定観念から変える必要があるのかもしれません。「私の、この投稿の著作権は絶対に守られたい」と望む人や場面もあれば、「別にどうぞ、むしろどうぞ」と望む人や場面もあるはずで、著作権の行使のしかたに柔軟性があっても良いのではないでしょうか。集合知の代表格にwikipediaがありますが、コピーライトならぬコピーレフトで膨大なデータを集めたこの事例は大変に参考になります。「別にどうぞ、むしろどうぞのコピーレフト」で知識・情報を出し合い、そして、リンクの寄せ集めではなく、直接に文章自体を「整理する・まとめる(編集する)」という収束も果たしている好事例と言えます。
著作権に柔軟性を持たせる方法には、二つパターンがあると考えられます。一つは、自分が書いたブログやSNSの投稿に「コピーレフトで良い(自由に使って良い)」と意志表示する「プラグ」を貼る方法、もう一つは、wikipediaのように「コピーレフトで良い」という投稿を一つのサイトに集める、若しくは、このサイトに投稿した記事はコピーレフトであると事前合意を得ておく方法です。既に普及しているブログサイトやSNSに、前者のような「プラグ」を導入してもらえれば最善なのですが、それをサイトの運営側が許可するか否か何とも言えないですし、多くのブログサイト等の運営者に、このプラグを導入するようプロモーションして説得するには、時間と手間、コストを要さなくてはならないでしょう。
とすると、後者のwikipediaのように「コピーレフトで良い」という投稿を集めるサイトを創ってしまう方が時間と手間、コストの点から優位で、何よりもユーザーの「ニーズに即した収束が欲しい」という要望に早期に応えることができます。ということで、『「著作権を、本人の合意のもと放棄したブログやSNSのサイト」があったら良いのに・・・』という企画が先ず生まれます。
収束のためのに「キュレーター」という役割を再定義してはどうか?
「著作権が放棄されたブログや投稿」を一つのサイトに集めることで、リンクと言う余計なワンクッションをなくして、直接に投稿された文章等々(画像や動画を含む)を別の人が編集することが可能になるわけですが、ここからは、これらを活用して「ニーズに即した収束」を実現するために、更に機能などを追加しなくてはなりません。
先に述べたように、収束を手助けできるのは「テクノロジー」と「人」なわけですが、正確には『人力作業をテクノロジーでアシストする』という解釈の方が正しいかもしれません(少なくとも人力作業の全てをテクノロジーが取って代わるというのではなく)。実際、wikipediaがそうですし、キュレーションサイトも、検索技術やお気に入りやブックマーク、SNSなどで拾った情報を参考にキュレーターが寄せ集めるように、やはり収束のための人力作業をテクノロジーでアシストする形態をとっています。
この企画で言うキュレーターとは、リンクの寄せ集めをする人ではなく、著作権放棄で集まったさまざまな文章、画像、動画をリンクを通さずに直接に組み合わせるなどして編集する人のことを意味しています。つまり、あるテーマに合せて、『キュレーション+エディット』する人のことです。従来のキュレーターの役割・機能を再定義することになるので、別の名称の方が良いのでしょうが、取りあえずここでは、この取り組み自体を『キュレジット』、その取り組みをする人を『キュレジッター』と仮称しておくことにします。
「キュレジット」の結果をどのように発信するか?電子書籍「的」なものはいかがでしょうか?
あとは、「キュレジット」の結果を発信し、そして、そこから更にディスカッションが生まれるようにアクセスしてもらう「場=サイト」が必要になりますが、それをどうするかです。
◯読みやすさのために・・・
キュレジットの結果、集まった数々の知識、情報、アイディア、経験が一続きの文章、画像、動画などで組み合わされて発信されますが、それがただの饒舌な長ったらしいものではなく、書いてあることが階層構造(目次構造)で見やすく、ストーリー式にわかりやすく整理されていることは絶対必須の超基本でなくてはならないと考えています。また、読む人が求める情報の範囲(単位)にジャンプして効率的にアクセスできるよう、あるユニットで内容を括った「区切り」が必要になります。
◯使い易さのために・・・
饒舌な長ったらしいものは、「区切り」で一定の解決を図るものの、情報として必要な部分・範囲は人によって異なるのは、むしろ当然です。そういう意味では自分で区切りを作る「しおり」「付箋」の機能も必要ですし、重要で気に留めておきたい部分・範囲をさらに絞り込んで、目立たせるための「マーキング」の機能、そして自分が新たに気づいたこと発見したことを記録しておく「メモ」の機能も必要になるでしょう。
◯インタラクティブ・ネットワークによる更なる集合知のために・・・
このように考えてみると、フォームは、上記の機能を兼ね備えた電子書籍のイメージに近くなりますが、やはり「本」の旧来の概念は発信するまでの役割までを果たすもので(近年、この概念自体が大きく変わりつつありますが)、コメントする、ディスカッションする、そして新たな集合知につなげる機能が完全に満たされているとはまだ言い切れない状況です。
発信の後もしっかりとフォローした、コメントやディスカッションも充実して対応できる、電子書籍よりも、もう一つアドオンした機能の開発が必要になります(因みに、このコメントやディスカッションもコピーレフトにする予定です)。
この企画、この先どうするか?
この企画のこの先の展開を次のように考えています。
- 著作権を放棄したブログなどの投稿を集めるサイトを創ります(構想を具体化します)。
- ライター、キュレジッターのルールやチュートリアルを作成します。※申し遅れましたが、このブログ、記事、書き込みをする投稿者のことを「ライター」と以降、仮称します。
- ライターやキュレジッターへの金銭的なチャージバックの方法(アフェリエイト、いっそのこと電子書籍「的」な形で販売し、売上を按分してチャージバックなど)と非金銭的な盛り上げ方(基本的にはゲーミフィケーション)を取り入れたサイトにカスタマイズします。
- ライターの方を多く集めます(多く集めるためのマーケティングをします)。
- キュレジッターの方を多く集めます(多く集めるためのマーケティングをします)。
- キュレジットの結果の発信(場合によっては、販売)や交流のためのサイトを創ります(構想を具体化します)。
- 発信・販売が広まるようマーケティング活動をします。