「会計期間」とは、企業の会計において、財務諸表(決算書)を作成する対象の期間のこと。企業の経営成績を明らかにするための損益の計算をする「時間的な区切り」に該当する。期間の設定のしかたによって利益の価値が異なるため(1年で1千万円の利益か、半年で1千万円の利益か)、企業会計においては、区切られた期間を定める必要がある。この「期間=区切り」を明確にすることは、会社の損益の計算をする点だけでなく、目標と計画を立て、行動を管理するためにも重要な意味がある。期間が曖昧なことに対しては、目標や計画も曖昧になり、何をすべきなのか行動も明確にならないからである。常に「区切り=期間(期初・期末)」にこだわりを持ち、その期間で目標を達成するための「あるべき計画」を考えることが重要である。このことは、会社、組織、社員個々のどの対象にも言えることであり、この時期にあらためて、自分自身の期間へのこだわりや計画の立て方について振り返っておきたい。 ヒューマンマネージコンサルティング株式会社 眞下(ましも)