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【コラム】景気の底は見えてきた、次は二の舞を踏まない雇用のカバーを
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◇★◆貿易は黒字に、底は見えた状態?◆★◇
今月27日発表の財務省による4月の貿易統計(通関ベースによる統計、速報値)では、貿易収支(輸出額から輸入額の差額)は、690億円で黒字でした。
3か月連続で黒字を維持したことにはなります。前年同月比で85.0%減という深刻な状況のため楽観視はできませんが、輸出額の減少率が2か月連続で縮小したこともあり、財務省のコメントによる「急激な落ち込みには一定の歯止め」との認識は、確かに完全否定はできない結果かと思われます。
【補足】輸出額:4兆1969億円(前年同月比39.1%減)。輸入額:4兆1280億円(前年同月比35.8%減)輸出では、自動車、プラスチック原料、電子部品の落ち込み縮小が貿易黒字プラスに影響、輸入では、原油、アルミニウム等非鉄金属の資源価格の下落が貿易黒字プラスに影響
◇★◆GMの破綻濃厚、クライスラーの破産申請◆★◇
テレビ、新聞等メディアでも大きく報道されたよう、GM(ゼネラルモータース)は債務削減交渉に失敗、米連邦破産法の申請で破綻濃厚の見通しとなりました。クライスラーも破産法申請済みです。
日本の部品メーカーの輸出に影響するので一概には言えないものの、エンドユーザーに対する自動車の販売と言う意味では、競合減、若しくは再生手続きに入った場合でもアメリカの2社は弱体化した状態と言え、世界の自動車の市場構造は大きく変わり、これまでの2社の市場に入り込む余地ができたことになります。
◇★◆景気回復を見据え、徐々に準備する段階◆★◇
勿論、景気回復と言える段階ではありませんが、貿易黒字等の状況を考えた場合、底(あるエコノミストの言葉を借りれば、「経済サイクルの曲線のボトム」)近辺にあり、そろそろ景気回復を見据え、徐々に準備を始める段階になったと言えます。ハイブリッド自動車やエコ家電に便乗するメーカーはの生産の追いつき、OEM部品納入会社、資材購入の商社等も、景気回復の機会を逃さない対策を少しずつ始めておくべきではないでしょうか。
◇★◆当面のテーマは、生産側の人材をどう取り戻すか◆★◇
消費回復に合わせて生産の回復、増加をしようとした場合、今回の不況で調整した「非正規労働」の取り戻しの話に、世論全体として触れなくてはならないでしょう。所謂、「派遣切り」の問題で、被雇用者、特に非正規雇用者は慎重な判断をするでしょうから、再雇用に動いても、各社の条件を慎重に見比べ、雇用条件に少しでも他社に劣る点があれば、いざ生産の回復、増加をしようとした場合でも、一手遅れる危機を持つことになります。
政府の「安心雇用実現委員会」の報告にある雇用・医療・年金等の保障拡充を最低要件としながらも、限られたコスト、経営的な制約の下でも他社よりも良い人材の取り戻し、迎え入れを徐々に検討し始める必要があるでしょう。
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