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【コラム】モチベーションとは?②:心理学から具体的に考えることの必要性
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―www.hm-consul.co.jp ヒューマンマネージコンサルティング㈱-
人事戦略・制度、マーケティング戦略・・・どの分野においても最終的な目的は、人の「行動喚起」(大きくは「行動変容」と称されることもありますが)であるため、「行動」を「因果の果」として捉えた場合、その「因」となる要素に注目することが必須になります。
私たち、ヒューマンマネージコンサルティング㈱では、人事戦略・制度、マーケティング戦略等々、各種の意思決定において切り離せない、その「因」となる要素に心理学を設定し、その研究を進めながら、クライアント企業様の解決策立案・意思決定・制度等具体策策定に反映しています。
このビジネスコラムで以前テーマにした、「モチベーションとは?①」に続き、「モチベーションとは?②」として、心理学について触れてみたいと思います。
☆★◆心理学の種類◆★☆
心理学には、学問としての変遷を経ながら、心理学と語尾につくものや、分析学、測定学と語尾につくものも広義には含めて種類分けされています。大きくは、以下のような大凡の定義が可能です。
①欲求心理学:「人間内面にその存在が認められる欲求」を対象とした研究
[マーレ(Murray)等調査・研究を主体とする]
②行動分析学:「環境」と「行動」の関係を対象とした研究
③発達心理学:人間の年齢の推移に伴う発達的変化を対象とした研究
④認知心理学:「捉え方」、「意識」を対象とした研究
⑤心理測定学:「意識」と「行動」の関係を対象とした研究
⑥深層心理学:「無意識」と「日常の心理・行動」を対象とした研究
⑦生体心理学:「環境」と「生態」の関係を対象とした研究
⑧行動遺伝学:「遺伝」と「行動」の関係を対象とした研究
主に人事戦略・制度、マーケティング戦略等の企業施策・戦略立案によく引用するのが①欲求心理学②行動心理学③発達心理学④認知心理学⑤心理測定学になります。
☆★◆通り一遍「心理学」連呼は付け焼刃◆★☆
私たちが、単なる「心理学」という一言に抽象化せず、各種の学説に入り込みつつも、「具体的で!わかりやすい!」理解になるよう再体系化しようと考えた理由がいくつかあります。
【「心理学」とだけ連呼するコーチングはインスタント研修】
現在は以前の加速度より落ちましたが、コーチング研修が大注目された時期がありました。当社へのご依頼も含め、今もその要望で発注する企業様は多いのではないでしょうか。
しかし、急成長がゆえか、「心理学」という一言に片付け、抽象論を根拠に説明する講師が多いとの声をよく聞きました。
「どういった分野の心理学で、どういった研究が背景にあるのか」の説明が希薄なため、『必要性や活用場面のイメージが付き難い』というものです。
コーチングが急に注目された弊害なのでしょうが、「心理学」の一言!やライセンスを取得した協会、若しくは開発元の名前に依存する講師も多かったようです。
コーチングの研修を実施するにも、心理学の深い知識があってこそ、受講者の腑に落ちるインストラクションになるのではないでしょうか。
【「マズローの欲求5段階説」は抽象的なフレームにしかならない】
現場実態を十分に調査しないまま、学説に大きく依存するコンサルタントの中には、通り一遍に「マズローの欲求5段階説」を根拠にする人も多いという話を聞きます。欲求心理と言う意味では、「マズローの欲求5段階説」は重要な学説でしょうが、5段階と言う区分自体「単なるフレーム」にしかならず、複合的な問題を抱える企業施策を考えるにあたっては十分とは言えません。
これら事例に代表される、これまでのコンサルタントや研修講師の「心理学」の抽象的な使い方に一石を投じ、より具体的で、発注若しくは受講する方々の求めたい活用に有効に機能できるよう①欲求心理学②行動分析学③発達心理学④認知心理学⑤心理測定学⑥深層心理学⑦生体心理学⑧行動遺伝学の理解、研究を深め、融合、多面して活かすことが、これから益々大切になると言えます。
今後も、「【コラム】モチベーションとは?②」に引き続き、③、・・・とシリーズ化して進めて行きます。
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