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【コラム】不二越さんの記事に思う「グループ討議型研修」成功の鍵
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―www.hm-consul.co.jp ヒューマンマネージコンサルティング㈱-
☆■★不二越さんのグループ討議型研修★■☆
日経新聞で扱われたことをきっかけに、不二越さんが「グループ討議方式の研修制度」を全社員に実施することについて、人材開発のコンサルティングや研修トレーナーを行う仲間内で注目すべき事例として話題になっています。
※不二越さん・・・本社:富山・東京、資本金:160億円、連結売上高:2,048億円、マシニング事業(切削工具、塑性加工工具、切断工具、工作機械、超精密加工機械、機械加工システム)、ロボット事業(ロボットシステム、電子機器)、機能部品事業(ベアリング、油圧機器、自動車部品、免震システム、フィルトレーションシステム)、マテリアル事業(特殊鋼、コーティング、工業炉)を主たる事業とする[同社企業情報より]
日経新聞によれば、一般の社員にも対外交渉力や経営感覚の強化を図るべく、会社指定の課題図書を読みリポートし、それを基に数人一組のグループとなり討議し、発表するとのことです。
☆■★「グループ討議型研修」の成功の鍵★■☆
同社によれば「新たな発想力を育てる。柔軟な感性を持ってもらう」(日経新聞)とのことで、他社同様の取り組みで成果が見られた先行事例も多く、大変に賞賛すべき価値ある取り組みと言えるでしょう。
ここから本当に成果がある研修につなげるためには、「良質なハード(枠組み)」ができた後の「ソフト、つまり社員が良質な討議」ができるかどうかに掛かっていることになります。
よくメーカーさんなどで頻繁に行われた類似した取り組みである「クロス・ファンクション・ミーティング(部門横断型会議)」では、例えば、「発散するが収束しない」、逆に、「周囲への遠慮や上下を気にして自由な発言に及ばない」、「討議よりも会社に働きかける自分の利害が優先される」、「業務優先で非効率な討議で時間切れ」・・・といった障害で、会社側・経営陣が期待する成果(アウトプット)につながらないケースも見られたようです。
実際、私たち、ヒューマンマネージコンサルティングでも、ある会社で内製化されたワークショップを開始したものの、結局、グループ討議の中でいくつかの障害が発生し、当社が討議進行の支援に入ったこともあります。
☆■★有効な「グループ討議」のために★■☆
研修とは言え、グループ討議型の研修にはリーダーシップを発揮しながら高い成果を出すようにグループのモチベーションを高揚させるリーダー役が必要になります。そのリーダー役の設定のしかたとして
①経験や業務上を職位を加味し、はじめから指名して設定する
②グループ活動の中で自然発生を待ち、追って指名する、
③外部に委託する
といった方法があるでしょうが、①②の場合であれば、リーダー役としてグループに有効に機能するようある程度の「リーダー育成」は必要になるかと思います。実際、一定の期間を掛けて行う「グループ討議型の研修」では、そのような「リーダー育成的な研修」(ファシリテーション研修と称する)の後に、実際の研修に入るのが一般的と言えます。
ポイントは、
◎討議目的・目標を常に思い起こさせグループのモチベーションを上げるリーダシップ
◎効率的な進行のためのプロセス設計・管理のスキル
◎意見や考えを引き出す傾聴のスキル
◎具体的に体系化して共有するグラフィックスキル
◎対立には、対立点と解決のポイントを明確にする介入のスキル
にあります。
「グループ討議型の研修」を企画の企業様は、前段階として、こういったスキルが十分かを検討し、もし不十分であれば、有効、有意義なグループ討議ができるよう、上記のスキル醸成が必要となるでしょう。
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